労働市場が買い手市場から売り手市場に変わり、求人を行う企業が増えたことで、企業の間で応募不振が深刻化しています。だからこそ、貴社の求人広告までたどり着いた求職者をしっかりと囲い込む必要があります。
ほとんど求職者は紙媒体の求人広告や求人ポータルサイトで気になった企業を見つけると、パソコンやスマートフォンを使ってその企業のホームページや採用サイトにアクセスし、情報をさらに集めようとします。そのとき、採用サイトがなかったり、掲載している情報が少ないと、その会社は応募の候補から外れてしまいます。応募するか迷っている求職者の背中を後押しするのが採用サイトです。
あれもこれもと欲張った結果、募集要項が不明瞭になってしまい、ターゲットとする人材からの応募が減ってしまうことがあります。採用の優先順位をはっきりさせることで、本当に求めるターゲットに強く訴求することができます。
ただ、求職者は給料などの条件面だけでなく、仕事内容やキャリアパス、研修制度の内容や会社の雰囲気など、様々な要因を総合的に見て判断しています。貴社の強みを様々な視点から洗い出した上で、それを求職者のメリットに置き換えて発信することで、総合力で他社に勝てる可能性は残されています。重要なことは、自分たちの独りよがりな想いを一方的に発信するのではなく、「自社に興味を持ってくれた人がさらに知りたいこととは何か?」を自問自答しながら丁寧に情報を発信していく姿勢です。
求人広告や求人ポータルサイトには文字数や写真の掲載点数などに制限があるため、ありふれた抽象的なフレーズや、会社の良いポイントばかりをピックアップして掲載しがち。一方、会社独自の採用サイトに掲載できる情報量には制約がないため、豊富でリアルな情報を提供することにより、企業と求職者の間に存在する情報と認識のギャップを埋めることができます。ギャップが小さいほど、自社にマッチした人材からの応募、長く働いてくれる人材の獲得、そして内定辞退の防止などが期待できます。
理念や将来ビジョンは採用サイトの定番コンテンツですが、美辞麗句やありきたりの言葉を並べても求職者の心には刺さらず、かえって退屈な企業というネガティブな印象を与えてしまいます。企業理念やビジョンだけでなく、その背景を伝えることで、企業の考えや目指している姿を求職者が鮮明にイメージできるようになります。
多くの場合、企業の理念やビジョンは業界の現状や未来と密接に関係しています。そこで、業界の特徴やトレンド、現在の問題や将来の課題などを解説した上で、それと関連させる形で自社の理念やビジョンを提示すれば、話に深みとリアリティーが生まれます。
採用サイトを設ける理由は、求職者が「あなたの会社で働く意義」を見つける手助けをすることにあります。ビジネスにおけるあなたの会社の強み、同業他社との違い、そこで働くことで身につくスキルなど、求職者の立場を想像しながら丁寧に発信する必要があります。
応募条件は明確に記載する必要があります。例えば、「パソコンスキル必須」という表現 1 つをとっても、「メール送信ができる」レベルでよいのか、「Excelの関数やピボットテーブルを使える」レベルが欲しいのかで、だいぶ求める人材が異なります。
また、「コミュニケーション能力」というのは、「初対面の人に対しても積極的に話をすることができる」のか、「自分の考えていることを論理的に分かりやすく表現することができる」のか、「疑問に思ったらすぐに上司に報告・相談をすることができる」など様々です。条件を明確に伝えることで、会社と人材のミスマッチを防ぐことができます。
求職者は「どんな人たちがどんな想いで働いているのか」に強い関心を持っています。もちろんこれらは、最終的には選考プロセスで出会った人たちから感じ取るものなのですが、応募前の段階、つまり「ここにアプローチしようかどうか」を考える段階においても、中の人の顔や考えが見えるようにすることは大切です。
そこでお勧めしたいのは、採用サイトにスタッフ紹介のコーナーを設けることです。先輩スタッフが「何をやっているか」だけでなく、「なぜその職場を選んだのか」、「今後どのようなキャリアを築こうとしているか」など、求職者が入社後の自分の姿をリアルにイメージできるような情報を伝えることができれば効果的です。
仕事内容は職種に応じて具体的に記載する必要があります。仕事の内容が明確でない場合、求職者は「自分の希望やレベルにあった仕事かどうか」を判断できず、応募をためらってしまうことがあるからです。記載する項目の目安としては、職種そのものに関する説明、その職種の人が実際に行う業務の内容、会社の中での位置づけなどが挙げられます。
会社で目指せるキャリアパスを記載する理由は、スタッフ紹介と同様に、求職者が入社後の自分の姿をイメージできるようにするためです。どれくらいのスピード感で次の段階へ進めるのか、そのためのポイントや必要なことは何かなど、できるだけ細かく載せることを心掛けます。人事評価制度に触れるのも良いかもしれません。
見た目や演出が華やかならば優秀な人材が集まると考えるのは短絡的です。自社にマッチした人材に応募してもらい、なおかつ長く勤めてもらうためには、会社と応募者の間にあるイメージのギャップを埋める必要があります。社内の風景、社員の紹介、仕事の内容など、応募者に対して企業の雰囲気や文化を正しく伝える手段として写真を活用します。
会社に対するポジティブな印象を醸成するデザイン、スマホからでも快適に利用できるサイト作りは、採用サイトが満たすべき最低ラインです。求職者は真剣かつシビアに企業を比べているため、採用サイトでは見た目の華やかさを追求するよりも、求職者が求める実のある情報をしっかり提供することのほうがはるかに重要です。お客様企業に関する情報、ターゲットに関する情報をしっかり共有した上で、求職者が本当に知りたいことを中心にコンテンツを制作します。
情報が追加されず、コンテンツが少ないままの採用サイトは求職者に不安を与えてしまいます。ホームページを人材確保手段として活用するためには、作った後の更新こそが肝です。本業が忙しくホームページ運営まで社内では手が回らない、Web 担当者を雇う余裕がない、運営ノウハウがない場合などには、私たちが御社のホームページ運営をリードします。
ホームページの制作を戦略に強いコンサル系の会社に依頼する場合、実際の製作は外注になるため、コストがかさみ、制作者と意思疎通ができません。デザイン系の会社に依頼すれば見た目の良いホームページは作れますが、戦略やSEOが考慮されていないため、集客力がありません。コンテンツの更新やSEOを外注すると追加的な費用がかかります。私たちは戦略と実務の両方に精通しているため、一貫した戦略とデザインのもと、集客を意識した制作・運営を実践できます。
私たちは都心の一等地にオフィスを構える有名企業ではありません。ウェブ運営の主戦場はオンラインであり、オフィスの立地と成果はあまり関係ありません。私たちは多数のスタッフを抱える大企業でもありません。IT業界では便利な開発環境が日々生まれているため、人を雇うよりも勉強したほうが効率的です。私たちは対面や電話での営業を行いません。ホームページからのお客様やリピーター、ご紹介だけで十分だからです。一等地にあるオフィスや多数のスタッフ、営業活動はコストとなり、お客様が支払う料金に転嫁されてしまいます。